年収400万の僕がゴールドカードを持つ意味はあったのか

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ゴールドカードを作ろうと思った理由

手取り月収28万円、年収だと額面で約420万円のサラリーマンだった2023年の秋、三井住友ゴールドカード(NL)を作った。ゴールドカードというと「高収入の人が持つもの」というイメージがあったが、このカードは事情が少し違う。年間100万円以上を使うと翌年から年会費が永年無料になるという仕組みがある。つまり、修行さえクリアすれば年収400万の自分でも実質無料でゴールドを持てる計算だ。

結論を先に書くと、修行は達成した。ゴールドカードを持った意味はあったと思う。ただし「誰にでもオススメ」とは言えない。自分の年間支出と生活スタイルが条件に合っていたから得をしたに過ぎない。

三井住友ゴールドNLのスペック確認

通常年会費は5,500円(税込)。ただし年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる。もらえる特典もある。

  • 基本還元率:0.5%(通常カードと同じ)
  • 対象コンビニ・飲食店でのタッチ決済:最大7%(通常カードも同じ)
  • 年間100万円利用で10,000pt(1万円相当)のボーナス
  • 国内主要空港ラウンジが無料で使える
  • 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
  • 国内旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
  • ショッピング補償:年間300万円まで

通常のNL(一般カード)と比べた場合の差分は、年間100万円ボーナス・ラウンジ・旅行保険の充実・ショッピング補償の引き上げあたりだ。

100万円修行の実態

何を集計対象に含めるか

「年間100万円利用」と言っても何でも含まれるわけではない。キャッシング・Google Payへのチャージ分・公共料金一部など対象外になるものがある。ただ、通常の買い物・ネット決済・電子マネー(iD)払いなどは含まれる。

自分の月ごとのカード利用額をざっくり整理するとこうなった。

  • 食費・日用品(スーパー・コンビニ):月4〜5万円
  • 光熱費・通信費・サブスク:月2〜3万円
  • 交通費・ガソリン:月1〜2万円
  • 外食・カフェ:月1〜1.5万円
  • その他(衣服・雑貨・Amazon):月1〜2万円

月平均9〜10万円。年間で108〜120万円。ギリギリ届く見込みだった。

修行期間中にやったこと

意識したのは、これまで現金で払っていたものをカード払いに切り替えることだ。電気・ガス・水道・NHK・スマホ代・NetflixをゴールドNL払いに変更した。これだけで月2万円弱が積み上がる。

また、年に数回ある大きな買い物(家電・旅行代金・歯医者の自由診療)も意識してこのカードに集中させた。2023年12月に洗濯機を買い替えた際の89,000円と、翌3月の北海道旅行のホテル・飛行機で7万円がまとめて入ったのが大きかった。

結果、最初の12ヶ月で利用額が約113万円に達した。10,000ptボーナスが付与され、翌年から年会費が無料になった。

空港ラウンジを使った感想

国内の主要空港のカードラウンジが無料で使える。羽田・伊丹・新千歳・福岡・那覇などが対象。自分は仕事で年に4〜5回飛行機に乗るので、試してみた。

最初に使ったのは2024年4月の伊丹空港。出発1時間前に保安検査を通り、JALラウンジではなくカードラウンジ(ラウンジ「千里」)に入った。ソフトドリンクが無料、wi-fiあり、座席は清潔で、仕事のメールを2本書いて過ごした。

ただし、航空会社系のラウンジとは別物だ点は注意が必要。ビールや食事の提供はなく、飲み物はソフトドリンクのみ。上質な体験というより「座れて静かで集中できる」程度の場所だ。それでも搭乗ゲート前の混雑した待合スペースよりははるかに快適で、空港に早めに着いた時のストレスが減った。

年4回使えば、空港外のカフェで1回600〜800円使うとしても2,400〜3,200円相当の節約になる。大きくはないが、ゼロよりいい。

旅行保険の中身を確認した

海外旅行傷害保険が最高2,000万円という数字だけ見ると豪華に聞こえるが、利用付帯である点を理解する必要がある。利用付帯とは、「旅行代金の一部をそのカードで支払った場合のみ保険が適用される」という条件付きの保険だ。

飛行機代をゴールドNLで払えば保険が発動する。逆に、旅行代金を別のカードや現金で払った場合は保険の対象外になる。旅行をこのカードでまとめて支払う習慣があれば問題ないが、「カードを持っているだけで保険がついている」という感覚でいると落とし穴になる。

三井住友カードのゴールドの旅行保険でカバーされる主な項目はこうだ。

  • 傷害死亡・後遺障害:最高2,000万円
  • 傷害治療費用:最高150万円
  • 疾病治療費用:最高150万円
  • 賠償責任:最高2,500万円
  • 携行品損害:最高50万円(自己負担3,000円)
  • 救援者費用:最高150万円

疾病治療150万円は、東南アジアや欧米で入院した場合に十分かどうかは行き先によって変わる。アメリカだと入院費がすぐ数百万円になる場合があるので、長期渡航の際は別途海外旅行保険(クレカ保険との合算が可能)を考慮した方がいい。

年収400万で「意味があったか」の答え

金銭的な効果

年間100万円ボーナスが10,000pt(1万円相当)。翌年以降の年会費が無料(5,500円の節約)。空港ラウンジが年4回、価値換算で2,400円分。旅行保険の価値は試算が難しいが、年1万円程度の保険料相当と考えると合計すると年間で約28,000〜30,000円分の価値があった計算になる。

修行達成後の翌年は年間113万円の利用に対して実質10,000ptボーナスを維持しつつ、コンビニ7%の還元も享受した。年間で換算すると楽天カード(1%固定)より年間3,000〜8,000円分多く得をしていた。

精神的なコスト

修行中(最初の12ヶ月)は「100万円に届くかどうか」が少し気になった。残り3ヶ月の時点で利用額が75万円だったので、追い込みで家電を購入した。これは本来必要だったもの(洗濯機が壊れていた)だが、「カードの修行」が買い物タイミングに影響したという意味で純粋な合理的判断とは言えなかった。

修行のために不要な買い物をするのは完全に本末転倒なので、そこは注意が必要だ。自然に年100万円を超えそうな生活スタイルの人だけが修行を意識すべきで、届かない人は無理をしない方がいい。

通常の年会費5,500円を払ってでも持つ価値は?

仮に100万円修行なしで年会費5,500円を払い続ける場合はどうか。ラウンジ年4回+旅行保険の価値が5,500円を超えるかどうかで判断する。年3回以上飛行機に乗る人、海外旅行に年1回以上行く人なら、5,500円を払っても十分元が取れると思う。逆に年1回も乗らない人には過剰な投資になる。

まとめ

年収400万でゴールドカードを持った意味はあった。ただし条件がある。

  1. 年間100万円以上を自然にカードで払う生活であること
  2. 修行のために無理な買い物をしないこと
  3. 年に数回は飛行機を使い、ラウンジの価値を体感できること
  4. 旅行代金をこのカードで払う習慣を持てること

この4つが揃う人なら、年収関係なく三井住友ゴールドNLは費用対効果が高いカードだと思う。逆に、月の支出が6〜7万円程度で旅行もあまりしない人には、一般カードのNLのままの方が合っている。

※本記事は筆者の個人的な見解であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。金融商品の価値は変動し、元本割れの可能性があります。

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