※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
全部試そうと思ったきっかけ
2022年ごろ、近所のスーパーで「PayPayで払います」と言ったらレジ係に「こちらではd払いかau PAYのみなんです」と言われた。その場で現金を出したが、帰り道に「そろそろちゃんと整理しなきゃ」と思った。
それからの半年間、PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYの4つを意識的に使い分け、どれがどう違うのかを記録した。実際に使える店、還元率、ポイントの使いやすさ、アプリの操作感まで含めて比較する。
各サービスの基本スペック比較
| サービス | 基本還元率 | ポイント | 使える店の数 | チャージ方法 |
|---|---|---|---|---|
| PayPay | 0.5〜1.5% | PayPayポイント | 約880万ヶ所(最多) | 銀行・ATM・クレカ等 |
| 楽天ペイ | 1〜1.5% | 楽天ポイント | 約770万ヶ所 | 楽天カード・楽天銀行 |
| d払い | 0.5〜1% | dポイント | 約400万ヶ所 | 電話料金合算・銀行・クレカ |
| au PAY | 0.5〜1% | Pontaポイント | 約640万ヶ所 | au支払い・銀行・クレカ |
数字だけ見るとPayPayが使える店が最多、還元率は楽天ペイが有利に見える。ただし「ある店で使えるかどうか」と「いつでも還元率が高いか」は別の話なので、実体験を交えて掘り下げる。
PayPay:圧倒的な加盟店数、ただし還元率は下がった
2022年ごろまでは20%還元キャンペーンなど破格のキャンペーンを連発していたPayPay。今は状況が変わっている。2023年8月に基本還元率が1%から0.5%に改定され、PayPayカードを登録しないと1%に戻らない。PayPay単体で使っている人は実質的に還元率が半減した。
それでもPayPayを手放せない理由がある。使える店の幅が圧倒的に広いことだ。個人経営の焼き鳥屋、近所のクリーニング店、地方のラーメン店。なぜかQRコード対応の小さな店はPayPayだけというパターンが多い。自分が半年で訪れた「PayPayしか使えないQR加盟店」は11ヶ所あった。
PayPayステップという仕組みがあり、月に10回以上の支払い、かつ月3万円以上の利用でPayPayカード払い時に1.5%になる。条件を満たし続ければ還元率は上がるが、「月10回以上」という回数条件が地味に面倒だった。
PayPayが向いている人:使える店の多さを優先したい人、PayPayカードを持っている人、個人店や地方でよく買い物する人。
楽天ペイ:楽天カードとの組み合わせが強い
楽天カードからチャージして楽天ペイで払うと、カード還元0.5%+ペイ還元1%で合計1.5%になる。これが楽天ペイの基本の強さ。さらに楽天ポイントカード機能と一体化しているので、ファミリーマートやすき家、ケンタッキーなどで楽天ポイントカードとしても使えて二重取りができる。
楽天ペイで個人的に便利だったのは、期間限定ポイントが楽天ペイでのQR決済に使えること。楽天市場のポイントは楽天市場でしか使えないと思っていたら、期間限定分も楽天ペイで消費できる(2023年から対応)。これで「期間限定ポイントが失効する」問題が大幅に解消された。
難点は、加盟店の偏りがある点。コンビニはファミマ・ローソン対応だが、セブン-イレブンでは楽天ペイが使えない(2024年時点)。近くのコンビニがセブンしかない地域では使い勝手が下がる。
楽天ペイが向いている人:楽天カードを既に持っている人、楽天ポイントを日常的に使う人、ファミマやローソンをよく使う人。
d払い:ドコモユーザーには意外と最強
ドコモのスマホを使っていない自分には縁が薄いと思っていたが、試してみると意外と使い勝手が悪くなかった。dポイントはローソン・マツモトキヨシ・マクドナルド・高島屋など幅広い加盟店で使える。ドコモユーザーでなくても、dアカウントを作ってクレカを登録すれば使える。
ただし、ドコモ以外の人には正直メリットが薄い。ドコモユーザーは携帯料金支払いでdポイントが貯まり、d払い利用でさらに加算されるという積み上げ構造があるが、そこから外れると普通の1%還元のQRコードアプリになってしまう。
2023年からd払いは「dポイントクラブ」とより深く連携するようになり、ドコモユーザーはステージ制で還元率アップのメリットが大きくなっている。逆に言えば、非ドコモには恩恵がない。
d払いが向いている人:ドコモのスマホを使っている人、dポイント加盟店をよく使う人。逆に非ドコモには優先度が低い。
au PAY:Pontaとの連携が強み、マルイが狙い目
au PAYはau(UQ mobile含む)ユーザーが最もメリットを受けるが、Pontaポイントとの連携が強力で、ローソン・ケンタッキー・ゲオなどでの実質還元率が上がる。au PAY残高への入金時にPontaポイントも絡めると実質2%前後になるタイミングもある。
au PAYゴールドカードを持っているユーザーは別格だが、ここでは一般的な話に絞る。
個人的に面白かったのが、一部のマルイやビックカメラでau PAYが対象のキャンペーンを打ってくることがある点。2023年秋に電化製品購入時に偶然au PAY5%還元のキャンペーンが重なり、30,000円の商品で1,500円分のPontaポイントをもらえた。こういった局所的キャンペーンを活用できれば強い。
au PAYが向いている人:auまたはUQ mobileユーザー、Pontaポイントを日常的に使う人、ローソンへの依存度が高い人。
組み合わせ技:2つ持ちで使い分ける戦略
半年試した結論として、1つだけに絞るより2つを場面で使い分けるのが現実的だと感じた。
自分が落ち着いた組み合わせ
- メイン:楽天ペイ(楽天カード登録で常時1.5%、ファミマ・ローソン・すき家など)
- サブ:PayPay(個人店や地方の店、楽天ペイが使えない店舗)
この2枚体制にしてから「QRコードが使えない」場面がほぼなくなった。スマホのウォレットにどちらも入れておき、店頭で対応状況を見てから選択する。
ドコモユーザーにオススメの組み合わせ
- メイン:d払い(ドコモの積み上げ還元・ローソン・マクド)
- サブ:PayPay(d払い未対応の個人店・地方店)
auユーザーにオススメの組み合わせ
- メイン:au PAY(Ponta積み上げ・ローソン)
- サブ:楽天ペイ(ファミマ・コンビニチェーン系)
クレジットカードとの組み合わせが実質還元率を決める
QR決済は「どのカードから入金するか」によって還元率が変わる。整理するとこうだ。
- 楽天ペイ:楽天カード登録で合計1.5%。他のカードは0.5%のみ。
- PayPay:PayPayカード登録で1〜1.5%。他のクレカはほぼ非対応(2023年以降改悪)
- d払い:dカード登録で1%(基本)+各種ボーナス
- au PAY:au PAYカードで還元率アップ、リクルートカードは2024年から非対応
つまり、QR決済とクレカはセットで設計する必要がある。楽天ペイを使うなら楽天カード、PayPayを使うならPayPayカード、という組み合わせが鉄則になりつつある。
まとめ
4つのQR決済を半年間使い比べた結果、「これだけあればいい」という正解は1つではなかった。通信キャリアと生活圏(よく行くコンビニ・スーパー)によって最適解が変わる。
ただ、迷っている人への現実的な答えを出すなら、まずPayPayだけ入れておくのが無難だ。加盟店が最多なので、どこかで使える可能性が高い。その上で、楽天カードを持っているなら楽天ペイを追加する。ドコモユーザーならd払いを加える。この「PayPay+自分の通信・ポイント圏のペイ」という2枚体制が、管理コストを最小にしながら還元率を確保する現実解だと思っている。
※本記事は筆者の個人的な見解であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。金融商品の価値は変動し、元本割れの可能性があります。
